アブラムシ類
かんきつのアブラムシ類
かんきつを加害するアブラムシには、ミカンクロアブラムシ、コミカンアブラムシ、ユキヤナギアブラムシ、ワタアブラムシなどがいます。主な種の生態は以下の通りです。
ミカンクロアブラムシ(蜜柑黒蚜虫) Toxoptera citricidus
無翅雌は3mmほどとやや大型で、黒色で光沢があります。幼虫は茶色。ミカン類にだけ寄生します。冬は有性生殖世代がミカンの樹木に越冬卵を生みます。春先から新芽や葉を加害し、無翅の胎生メスだけで次々に繁殖します。新葉の萎縮やすす病による汚損を起し、多発生では樹勢を損ないます。ウイルス病(カンキツトリステザウイルスなど)も媒介します。
ユキヤナギアブラムシ(雪柳蚜虫) Aphis spiraecola
別名ミカンミドリアブラムシともいい、ユキヤナギのほか夏世代はリンゴ、ナシなどバラ科果樹害虫としても知られています。無翅雌は2mmほどで体色は淡緑色。冬には有性生殖世代がミカンに越冬卵を生みます。春先から新芽や葉を加害し、無翅の胎生メスだけで次々に繁殖します。特に新芽の加害で葉を強く捲縮させるので、その後の樹勢に影響を与えます。
ワタアブラムシ(棉蚜虫) Aphis gossypii
無翅雌は1.5mmほどで、体色は黒から暗緑色~淡緑色まであります。いくつかの系統があって、カンキツの他、ナス科、ウリ科、バラ科、キク科など広範な植物に寄生します。冬には有性生殖世代がアオイ科の樹木に越冬卵を生みます。春先から新芽や葉を加害し、無翅の胎生メスだけで次々に繁殖します。大量に繁殖するとスス病による汚損を起します。ウイルス病(カンキツトリステザウイルスなど)も媒介します。