アブラムシ類
モモアカアブラムシ(桃赤蚜虫)
Myzus persicae

無翅雌は2mmほどで赤、黄、緑など色彩と濃淡の変化に富み光沢がある。
ナス科、ウリ科、アブラナ科、バラ科など広範な植物に寄生する。
春から秋までは各種の野菜類で有翅、無翅の胎生メスだけで次々に繁殖する。
冬には有性生殖世代がバラ科の樹木に越冬卵を生む系統と、そのまま野菜類で単為生殖を繰り返す系統とがある。
モモに来る系統は、秋に芽の基部に越冬卵を産む。春に孵化した雌は幹母という外形が異なる胎生メスで、これから生まれた無翅の胎生メスが新梢の葉裏で次々繁殖する。新葉は捲縮して光合成機能を失う。
新梢伸長が止まると有翅成虫が出て、夏寄主の野菜類に移動する。

カワリコブアブラムシ(変瘤蚜虫)
Myzus varians

無翅雌は2mmほどで赤、黄、緑など色彩と濃淡の変化に富み光沢がある。
バラ科の植物に寄生する。
夏から秋まではクレマチスで有翅、無翅の胎生メスだけで次々に繁殖する。
冬には有性生殖世代がバラ科の樹木に越冬卵を生む。
春に孵化した雌は幹母といって、外形が異なる胎生メスで、これから生まれた無翅の胎生メスが新梢の葉裏で次々繁殖する。新葉は縦に巻物状に捲縮して光合成機能を失う。
新梢伸長が止まると有翅成虫が出て、夏寄主のクレマチス類に移動する。

モモコフキアブラムシ(桃粉吹蚜虫)
Hyalopterus pruni

無翅雌は2mmほどで緑色。カイガラムシのような白色ロウ状物質を分泌し、虫体と周辺の寄生葉は白粉で覆われる。
モモの芽の基部で卵越冬する。萌芽と供に孵化した幹母の幼虫が新葉に移る。
これから生まれた無翅の胎生メスが新梢の葉裏で次々繁殖する。
被害葉は捲縮しないが分泌物の白粉とスス病とで汚染され、光合成を妨げられる。
夏にはアシなどイネ科植物に移り、秋にモモに戻って越冬する。