アオムシ、ウワバなど/大型チョウ目害虫
アオムシ:モンシロチョウ (青虫:紋白蝶)Pieris rapae crucivora
幼虫は終齢で40mmほどの緑色で頭部がやや大きい棒状をしています。微細な毛が密生していて光沢はありません。アブラナ科の植物を加害します。幼虫は集団で食害するために被害が大きく、葉脈を残し食害します。葉裏などで蛹化します。
成虫はモンシロチョウとして知られる30mmほどの白い蝶です。成虫は株間を飛び回りながら一粒ずつ産卵するので、分散して発生します。
薬には弱いので防除は容易ですが、生育が速く、大きく成長すると摂食量が多く、葉の中肋を残して丸坊主にする位甚だしく食害し、多発生を放置すると壊滅的な被害を受けてしまいます。春から秋まで年3-7回発生し蛹で越冬します。
タマナギンウワバ(玉菜銀上翅)Autographa nigrisigna
幼虫は終齢で35mmほどの淡緑色で尾部がやや大きい棒状をしています。シャクトリムシ状に体を曲げて歩行します。株元の地際に白い繭を作って蛹化します。
成虫は体長20mm程度の灰褐色の地に、黒と白銀の斑紋のある静止時は台形の蛾です。
アブラナ科の植物を加害しますが、それ以外の植物にも見られます。
年4-5回発生します。
集中発生することは少ないですが、大きくなると摂食量が増え、収穫物に被害がでます。
ヨトウムシ:ヨトウガ(夜盗虫:夜盗蛾)Mamestra brassicae
幼虫は若齢期は緑色の棒状で、葉の上にいるのでアオムシと似ています。
アブラナ科の野菜で被害が著しいですが、その他、大抵の背の低い野菜を加害する雑食性です。50ほどの卵を並べて産み付けるので、初期には集中的な加害を起こします。
老齢期は終齢で50mmほどの暗褐色の棒状で、分散して地際に隠れ、名前の通り夜間に出て葉を食べます。地面に隠れる性質があるので丈の高い植物は好みません。地中に浅く潜って蛹化します。
成虫は体長20mm程度の暗灰色の地の羽に、小白点が一つある、静止時は台形の蛾です。
薬剤抵抗性は知られていませんが、老齢期になると見つけにくく、薬も効きにくくなります。
春、または春と秋の年1-2回発生し、蛹で越冬、越夏します。
ハスモンヨトウ(斜紋夜盗)Spodoptera litura
幼虫は若齢期は灰緑色の棒状で、集団で葉の上にいます。
アブラナ科の野菜の他、イチゴ、イモ類、豆類など各種野菜を加害する雑食性です。200ほどの卵を塊で産み付けるので、初期には集中的な加害を起こします。
老齢期は終齢で60mmほどの灰色の棒状で、分散して地際に隠れ、夜間に出て葉を食べるが、昼間も葉上にいることも多く、丈の高い植物も加害します。地中に浅く潜って蛹化します。
成虫は体長20mm程度の暗褐色の地色の羽に、淡褐色の網目模様のある静止時は長方形の蛾です。
関東以南の暖かい地方で年3-5回ほど発生します。休眠性はなく、温室内や暖地では周年発生しますが、それ以外では越冬できません。夏以降に越冬できない地域にまで拡散します。
薬剤抵抗性を発達させていて、登録がある薬剤でも効果が上がらない場合があります。