晩腐病
晩腐病 Colletotrichum acutatum
果実にのみ発生します。
病原菌の越冬は、結果母枝・巻きひげなどで菌糸の状態で行われ、翌春,降雨などで湿度を得ると分生胞子を形成し、雨滴によって飛散感染します。
分生胞子は平均気温15℃と、3日間で10ミリ以上の降水量があると形成されて飛散します。発病適温は25-28℃で、10月頃までの長期に渡り発生します。果房への感染は6月から7月頃までは、越冬源からの第一次伝染によるものと,成熟期における発病果からの第二次伝染によるものとがあります。梅雨期の降雨は第一次伝染を、成熟期の降雨は第二次伝染を多くします。発病には、酸と糖度が密接に関与しており、酸度の高い幼果期では、黒色の小斑点を形成し、コルク化しますが病勢は進展しません。成熟するに従い糖度が増すと、病斑は腐敗し鮭肉色で粘性のある胞子を形成します。後半の成熟果実では、感染後数日で発病し、分生胞子を形成して次々と感染拡大していきます。
発病を見てからの薬剤散布では手遅れとなるので、落花後から大豆粒大期と着色期前後に徹底した防除を行う必要があります。通風を良くし、窒素過多を避けると同時に、袋かけや傘かけの時期を遅れないようにして、薬剤散布を組み合わせた総合防除が有効です。