ハダニ類
リンゴハダニ(苹果葉蜱)
Panonychus ulmi

雌成虫は0.4mm程度の暗紅色の卵型で、長い体毛とその基部の瘤、および8本の脚は淡黄色。
リンゴの他、ナシ、モモなどのバラ科果樹で発生する。
リンゴでは萌芽期から初秋に盛んに増殖して年数世代を繰り返す。
秋に枝や芽の基部に産みつけられた鮮紅色の越冬卵で越冬する。
5月ごろ越冬卵が孵化して繁殖し始め、年6-8世代を経過する。
葉の表面組織から吸汁するので、葉の一面に微細な脱色斑が多数でき、白っぽくなる。
光合成が阻害されて生育や果実の肥大登熟が妨げられるほか、多発すると早期落葉から樹勢を損なうことになる。
薬剤抵抗性の発達が著しく、使用薬剤の選定、輪番使用などに十分注意が必要である。

ナミハダニ(並葉蜱)
Tetranychus urticae

雌成虫は0.4mm程度の淡緑色あるいは赤色の卵型で、胴体の両脇に暗色の部分がある。
リンゴ、ナシ、モモなどのバラ科果樹で発生する他、ほとんどあらゆる植物を加害する。
秋に鮮橙色の越冬雌成虫が樹皮の割れ目内に移動し越冬する。
春になると萌芽期以前に活動を開始し、一旦地表に降りて雑草内で生育するので果樹に被害はない。
また暖地では休眠せず下草などで周年発生する場合もある。
夏から果樹に移って、下から上に順次広がって盛んに増殖し、年数世代を繰り返す。
葉の表面組織から吸汁するので、葉の一面に微細な脱色斑が多数でき、白っぽくなる。
光合成が阻害されて生育や果実の肥大登熟が妨げられるほか、多発すると全面落葉を起して樹勢を大きく損なうことになる。
薬剤抵抗性の発達が著しく、使用薬剤の選定、輪番使用などに十分注意が必要である。

オウトウハダニ (桜桃葉蜱)
Amphitetranychus viennensis

雌成虫は0.5mm程度の深紅色の卵型で長い体毛と8本の脚は淡黄色。
リンゴ、ナシ、モモなどのバラ科果樹で発生する。
秋に鮮紅色の越冬雌成虫が樹皮の割れ目内に移動し越冬する。
5月ごろから活動し始め、年5-6世代を経過する。
葉の表面から吸汁するので、表面組織に微細な脱色斑が多数でき、白っぽくなる。
光合成が阻害されて生育や果実の肥大登熟が妨げられるほか、多発すると早期落葉から樹勢を損なうことになる。