灰星病
Monilia fructicola

花弁、果実、葉、新梢に発生する。
園内の花腐れからの感染以外に、近隣のオウトウやスモモ、ウメなどのバラ科核果類と相互伝染する。越冬は前年の被害果実や病枝に菌核を形成し、3月下旬から4月に子嚢盤や分生子を形成して飛散伝染する。
本菌の生育適温は10~27℃で、20~25℃が発病適温だが30℃以上では生育が停滞する。
多雨多湿を好む為、梅雨時期に収穫される早生種と晩生種に発生が多い。
前年のミイラ状の被害果が樹上に残ったり、被害枝が剪除されなかった樹では、開花時に飛散した分生胞子が花蕾に感染し花腐れを起こす。更に、花腐れから進展して結果枝に病斑を形成する。その後は枝病斑から長期にわたり分生胞子を飛散させ、果実への重要な伝染源となる。
花腐れ発生の多少が園内の病原菌密度に直接に関与し、多発園では梅雨期に感染拡大して収穫期に大きな被害を及ぼす。
幼果は本菌に対する抵抗力を持っているが、糖度が上がるに従い抵抗力は急激に減退する為、熟期20日前位から収穫期にかけて発生が多くなる。
越冬源の被害果や被害枝を除去し、花腐れの防除を徹底すると同時に、収穫1ヶ月前からの防除が重要となる。