ハリガネムシ(針金虫)類

マルクビクシコメツキ(丸頚櫛米搗<コメツキムシは叩頭虫とも書く>) Melanotus fortnumi
成虫は10mm程度の黒色で、全体に黄色の短毛が生えています。幼虫は25mm程度の赤褐色をしています。

トビイロムナボソコメツキ(鳶色胸細米搗) Agriotes fuscicollis
北海道に生息しています。成虫は8mm程度の赤褐色で、全体に灰色の短毛が生えています。幼虫は20mm程度の濃黄色をしています。

ハリガネムシはコメツキムシ類の幼虫を総称する呼び方です。
生態、習性はどの種も共通で、幼虫は黄色や褐色の強健な細い棒状の幼虫で、地中に住み、バレイショ、テンサイ、ニンジン、カブ、サツマイモなどの根菜類などに、針金を突き通したように穿孔する被害を与えるほか、コムギ、トウモロコシの根を齧り加害します。
幼虫は2年ほどかかって成熟し、3年目の夏に地中で蛹化し羽化しますが、そのまま地中で越冬します。成虫は春先に地表に出て活動し、麦の穂などを摂食しますが、あまり被害を与えません。夏にかけて地中浅いところに産卵します。成虫は灰色や褐色の細長い楕円形の硬い甲虫で、平らな場所で裏返されすぐ起き上がれないと、脚や触角をたたみ、胸を折り曲げてから急に伸ばし、頭胸部を地面に打ち付けて跳躍し、起き上がれるまでこれを繰り返す習性があります。
この虫を捕まえて胴部を持つと、頭胸部を繰り返し上下させるので、人が米を搗く様や平身低頭する様に喩えられます。

トビイロムナボソコメツキ幼虫