コナジラミ類
タバココナジラミ(烟粉虱) Bemisia tabaci
成虫は2mmほどの純白で、静止時はほぼ楕円形をしており、野草を含む各種の植物に寄生します。ほとんどの野菜、花の害虫です。
いくつものバイオタイプがあり、このうちバイオタイプBとQが特に重要な害虫です。バイオタイプBは、各バイオタイプの整理以前は別種のシルバーリーフコナジラミと呼ばれていました。成虫は若い葉の裏に止まって吸汁します。雌成虫は口針を刺したまま旋回して産卵するので、卵は円周上に並んで産卵されることが多いです。幼虫は扁平な卵型で透明であり、1齢幼虫は歩脚があって移動分散し葉裏に定着しますが、2齢幼虫以降は移動しません。4齢後期は体の中央部が厚みのある饅頭状に盛り上がって蛹となります。蛹にはトゲはなく平滑です。吸汁害によって葉の褪色や、トマト果実で一部が着色せず白く残る着色異常を起こします。キュウリ等では被害葉が褪色し、銀色の光沢を帯びるようになる(シルバーリーフ)ので、シルバーリーフコナジラミと呼ばれていました。また下の葉は甘露で濡れてすす病が発生します。多発生すると、温室内で作物に触れると成虫が群飛するようになります。バイオタイプB、Qともにトマト黄化葉巻病ウイルス(TYLCV)を半永続的に媒介します。
休眠性はないと考えられ、野外では越冬できず、施設内で周年発生すると考えられています。
各種の殺虫剤に対して薬剤抵抗性を発達させていて、バイオタイプによって有効な薬剤が異なります。
オンシツコナジラミ(温室粉虱) Trialeurodes vaporariorum
成虫は2mmほどの純白で、静止時は裾の開いた三角形をしており、野草を含む各種の植物に寄生します。ほとんどの野菜、花の害虫です。
成虫は若い葉の裏に止まって吸汁します。雌成虫は口針を刺したまま旋回して産卵するので、卵は円周上に並んで産卵されることが多いです。幼虫は扁平な卵型で透明であり、1齢幼虫は歩脚があって移動分散し葉裏に定着しますが、2齢幼虫以降は移動しません。4齢後期は体全体が厚みのある円盤状に盛り上がって蛹となります。蛹の体側円周上に分泌物でできたトゲが並んでいます。
吸汁害によって葉が黄化し、また下の葉は甘露で濡れてすす病が発生します。多発生すると、温室内で作物に触れると成虫が群飛するようになります。休眠性はないと考えられ、冬も野外の雑草で生活していますが、寒冷地の野外では越冬できず、施設内では周年発生します。
薬剤抵抗性を発達させていて、登録がある薬剤でも効果が上がらない場合があります。