コナカイガラムシ類

クワコナカイガラムシ(桑粉介殻虫) Pseudococcus comstocki
クワの他、リンゴ、ナシ、ブドウの害虫として知られています。
雌は4mm程度の褐色の楕円形で、体表は白色のロウ物質で覆われています。体側全体にトゲ状のロウ物質が並び、特に尾端の一対のロウ物質は尻尾のように長く伸びています。ロウ物質で覆われた卵嚢内の卵で越冬し、春先から年3回ほど発生しますが、斉一でなく異なる生育段階が混在します。新梢部や果実など各部に寄生し、スス病を起して果実を汚損します。

フジコナカイガラムシ(藤粉介殻虫) Planococcus kraunhiae
雌は4mm程度の黄褐色の楕円形で、体表は白色のロウ物質で覆われています。
体側全体に短いトゲ状のロウ物質が並んでいますが、クワコナカイガラムシのように長くは伸びません。フジの他、ナシ、ミカン、カキ、ブドウの害虫として知られています。
幼虫で樹皮の隙間などで越冬し、萌芽期に新梢基部に移動して寄生します。成虫が粗皮の下などに産卵して、そこから出た幼虫が花穂に移動して加害します。春先から年3回ほど発生します。他のカイガラムシと同じく新梢部や果実など各部に寄生し、スス病を起して果実を汚損します。

このほか、マツモトコナカイガラムシが知られています。生態的にはフジコナカイガラムシに類似しています。外形も類似していますが、フジコナカイガラムシのように体側全体にトゲ状のロウ物質が並ばず、体の後端のみにあることで区別できます。 カイガラムシは繁殖力が旺盛ですが、アブラムシのように爆発的に増殖するわけではなく、多数の有力な天敵がいるので、これを保護するような管理方法を取れば、被害を軽減することができます。薬剤防除の場合は、成虫は薬剤が効きにくいので、幼虫発生期に合わせる必要があります。

クワコナカイガラムシ
写真; 福岡県総合農業試験場より

 

マツモトコナカイガラムシ
写真; 福岡県総合農業試験場より

 

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