モニリア病 / 灰色かび病
モニリア病 Monilinia mali
葉、花、幼果に発生します。多発した場合は果実の確保が困難になり、大きな減収となります。
本病は被害幼果内に形成される菌核で、越夏・越冬し菌核は積雪下で発芽します。気温の上昇とともにリンゴの発芽期頃に子嚢盤が開盤し子嚢胞子が噴射されます。子嚢胞子は風によって飛ばされて若い葉に侵入し病斑を形成します。葉では展開期から展開10日後頃に感染し発病します。始め褐色円形~不正形の小斑点が生じ、その後葉脈を通して拡大し葉柄が侵される葉腐れと、葉柄から花叢部に広がり花叢全体を萎凋させる花腐れとがあります。その後葉・花腐れより形成された分生子は開花中の柱頭から侵入し、幼果を犯す実腐れと果叢全体を萎凋させる株腐れをおこします。被害果は落下して乾燥しミイラ状になり、翌年の発生源となる。
前年の多発圃場、雪が多く消雪の遅い年や排水不良園、発芽前から5月にかけて気温が低く降雨の多い年で発生が多くなります。前年多発した圃場では越冬菌密度が高いので、天候を考慮し発芽~開花期を重点に予防散布を行う必要があります。
灰色かび病 Botrytis cinerea
花弁及び幼果に発生します。本菌は多犯性であり、野菜や果樹、花、などの菌と同一種です。
発育温度は4-30℃と幅広く、24℃前後が適温です。浮遊胞子が花弁上で繁殖し、幼果に付着して傷果の原因となります。
病原菌は多雨、多湿で繁殖することから、開花期から落弁期にかけて降雨、曇天が続くと多発します。降霜により枯死した花弁が落下しないなど、天候による年次変動の大きな病害です。
青森県南地区において発生が見られ、他の地区での発生はほとんど見られていません。登録薬剤が少なくオンリーワンフロアブルでモニリア病や黒星病などとの同時防除が可能です。