さび病
さび病 Phakopsora ampelopsidis
主に葉に発生しますが、まれに新梢や果柄にも発生します。
越冬は被害葉の冬胞子で行い、春先に冬胞子から発芽した小生子が中間寄主のアワブキなどに寄生し、柄子器等に生じたさび胞子が6-7月頃ブドウに飛散して、侵入感染し第一次伝染源となります。その後、葉の病斑に生じた夏胞子が次々と飛散し感染拡大します。夏胞子は10-30℃で生育しますが、適温は20-25℃で、100%に近い湿度であれば10時間程度で侵入し、7日前後の潜伏期間を経て発病します。菌の侵入には湿度を必要としますが、生育には乾燥条件を好むため、7-9月に乾燥した気候が続くと発生が多くなります。葉では表面に黄色の小斑点を生じ、葉裏に橙黄色の粉末状の夏胞子堆を作ります。梅雨明け後の乾燥期に急激に増加することが多く認められます。
発病には品種間差があり、デラウエア、巨峰、オリンピアなどで多発し、甲州、キャンベルアーリー、ネオマスカットなどでは発生が少ない傾向があります。
初期感染の6月下旬頃から、葉裏にも薬剤が十分かかるように散布する必要があります。