シンクイムシ類
モモシンクイガ(桃芯喰蛾)
Carposina sasakii

モモを始め、リンゴ、ナシなどバラ科の果樹の果実に食入する。
成虫は16mmほどの灰色の地に暗褐色の紋がある三角形の蛾。年1-3回発生する。
老熟幼虫は12mmほどの桃色で紡錘形だが、生育中は果実の中にいて外から見えない。
地面に潜った冬繭中の幼虫態で越冬し、5月頃地表で蛹化し6月に成虫が羽化する。
果実表面に卵を産み、孵化した幼虫はその付近で果実に食入し、果実中心に向かう坑道を作って内部を食い荒らす。
被害果実の食入痕は肉眼では判別しがたいが、汁液が溢出して垂れ下がる。
また被害が進むと果実は凹み変形するが虫糞は排出されない。
老熟すると果実から落下して、二化性のものは夏繭を作って直ちに蛹化し、7月下旬ごろ羽化して、再度果実を加害する。西日本ではもう一回世代を繰り返す。
被害果は商品にならず被害が減収に直結するので、被害果を徹底して摘み取り水に漬けて幼虫の脱出を防ぐとともに、産卵期の防除が必要。

ナシヒメシンクイ(梨姫芯喰)
Grapholita molesta

ナシを始め、リンゴ、モモなどバラ科の果樹の果実に食入する。
成虫は12mmほどの暗灰色のやや細いボート形の蛾。
老熟幼虫は12mmほどの桃色で紡錘形だが、生育中は植物の中にいて外から見えない。
樹皮の隙間に作った繭中の幼虫態で越冬し、4月頃蛹化し5月に成虫が羽化する。
第一世代はモモなどの新梢に産卵し、幼虫は新梢の中を食入して芯折れを起す。
数本の新梢を移動して食害した後、老熟幼虫は幹の樹皮の隙間に繭を作って蛹化し、羽化する。
成虫は果実表面に卵を産み、袋掛け果実にも産卵して加害する。
孵化した幼虫はその付近で果実に食入し直下から内部を食い荒らす。
被害果実の食入痕からは、汁液が溢出して垂れ下がる。
被害が進むと果実は着色変形し、虫糞が外に排出される。
老熟すると果実から脱出して、樹皮に繭を作って蛹化する。
夏の間は羽化して、再度果実を加害し4-6世代を繰り返す。
被害果を徹底して摘み取り水に漬けて幼虫の脱出を防ぐとともに、産卵期の防除が必要。