ヨモギエダシャク
ヨモギエダシャク(蓬枝尺(シャクトリは蠖尺とも書く))Ascotis selenaria cretacea
成虫は、体長15mmほどの灰色の蛾で、暗色の横縞があります。静止時は前翅を大きく左右に開くので、逆台形あるいは逆三角形の形になります。
老熟幼虫は50mm前後で、緑色や灰褐色の棒状をしており、第二腹節(体の前1/4あたり)の背面に一対の小突起があります。
腹脚が退化して、いわゆる尺取虫型の独特の形状で歩行します。尺取とは、幼虫が一歩ずつ体をΩ字状に湾曲させたり伸ばしたりして歩行する様子が、指で物の寸法を測る動作に似ているので、こう呼ばれます。
雑食性で、各種の植物に発生します。蛹で地中で越冬し、春に羽化した成虫は樹木の樹皮の隙間や、建物の羽目板の隙間などに卵塊で産卵します。孵化幼虫はその場所から高く上った後、糸を吐いて分散します。
若齢期は新葉を裏から齧り、成長すると全ての葉や新梢まで暴食するようになります。大型の虫で摂食量も多いので、多発を放置すると茶園が丸坊主にされることもあります。
老熟幼虫は地中に潜って蛹化します。年2-4回発生します。